森林浴に出かけてみましょう。まずは準備から。場所を選んだら、靴は登山用のものを、汚れても大丈夫な服装を選び、帽子も忘れずに。水筒も必要ですね。それに、虫よけも。お弁当も要ります。雨具も要ります。汗拭き用にタオルも要ります。万一の時のために絆創膏も入れておきましょう。荷物をリュックに詰めて、さあ出発です。
目的地に着きました。虫よけスプレーをつけてから森の中へ入りましょう。柔らかな土の道、心休まる緑色、心地よい風の音、小鳥のさえずり、清々しい空気。癒しの空間が広がっています。
しかし、どこからか耳障りな音が。プ~ン…。虫よけをしたのに蚊が寄ってきます。足がなんだかむず痒くなってきました。ブ~ン…。今度は何やら黄色っぽい虫が飛行して行きました。刺されたら非常に危険なオオスズメバチです。木の根元を見ると土のこびりついた跡が…。それはイノシシが体の泥をこすり落としたものです。遭遇してしまうかもしれませんね。場所によっては熊も出るかもしれません。生命がいくらあっても足りそうにありませんね。癒しを得ようとしたら、スリルを得てしまいました。
そうして森の中を歩きまわったあと、日も傾いて足も疲れてきたので、森を出て家に戻りました。慣れ親しんだ場所で食べる夕ごはんはとても心安らぐものでした。結局森に行くよりも自分の家の中でくつろいでいたほうがよっぽど癒されるのではないかと感じた一日でした。
・・・極端な例ですが、このように実際の森の中には癒しとは正反対の要素もたくさんあります。これが森林浴を手放しでお勧めできない理由です。そして、もうひとつあります。森林浴は森林にいるときにしか享受できません。毎週末に森林浴に行っても、せいぜい数時間。一日あたりに均すと数十分です。食事の時間のほうが長いのではないでしょうか。これではあまり意味がありません。これも森林浴を手放しでお勧めできない理由です。
では、もっと良く緑の癒しを得るにはどうすればよいのでしょうか?森林浴の欠点から改善点を考えると、ポイントは2つです。つまり、
・安全な場所で緑に囲まれること。
・いつも緑に囲まれること。
です。
このポイントをおさえた場所はどこでしょうか?そうです。あなたのお部屋です。自分の部屋の中を緑でいっぱいにすること。つまり「室内緑化」。これが、緑の癒しをふんだんに享受できる方法なのです。
昨今ではインテリアとして観葉植物というものがポピュラーになっていて、簡単に手に入れることができます。しかも、観葉植物は色とりどりの花ではなく、初めから緑の葉っぱを楽しむものとして考えられていて、緑の癒しをお部屋にもってくるにはまさにピッタリの存在と言えます。
ですが、普通、インテリアとしての観葉植物は1部屋に1本程度置かれるに過ぎません。これでは緑の癒しを得るにはやや心もとないと言えます。緑の癒しをふんだんに取り入れるには観葉植物を1部屋に角ごとに置いて最低4本、できれば机や棚の上にも数本は欲しいところです。緑の癒しを得るために、手軽に手に入る観葉植物を使わない手はありません。たくさん、いっぱい部屋の中に導入して室内緑化しましょう。